2011-01-01から1年間の記事一覧

国誉めランニング

人はなぜ走るのか?ダイエットのため?健康のため?トレーニング?みんな走っているから?道と靴さえあれば、今すぐに誰でも始められるランニングは万人に開かれたものです。 そして、走る理由はごまんとあります。 その手軽さや間口の広さも手伝って、今や…

TPP

進学補習がおもしろい。 なぜなら、「日本史補習」という看板が掲げられているだけで、50分という時間的制約はあるが、基本的に自由設計の授業だからです。 まるで眼前に広大な未開の地が広がる西部開拓時代のアメリカのようで、気分はカウボーイです。 で…

愛校心

教師をやっていて一番腹立たしいのは、反抗する生徒でもなく、能力のない教師でもなく、マネージメントできない管理職でもなく、事なかれ主義の私でもありません。 「どうせ○○高校やし・・・」、「この高校、終わっているし」、「しゃーないやん、○○高校やし…

3.11と9.11

いつからだろう?東日本大震災を「3.11」と呼んで違和感を覚えなくなったのは。3.11という表現は、アメリカで起きたテロ「9.11」を意識してのものであることは小学生でもわかる。 9.11との対比なしに、3.11というフレーズが流通することはなかっただろう。 …

研ぎ澄まされし身体感覚

本格的に走り始めてちょうど1年が経過した。 1年前のちょうど同じ日に、同じ京田辺市民マラソン(10kmの部)からスタートした。 この1年間で僕の何が変わったのだろうか?10kmのタイムは47分15秒(キロ約4分40秒)。 昨年度の大会は折り返し地点が消…

一億総若者化社会

世界を覆い尽くしたデモは、世界に内在する格差を浮き彫りにした。 富というものは余剰物を独占したり、簒奪することでしか達成されないものだから、格差はその起源からしてあらかじめ世界の設計図に書き込まれていたのだろう。 しかし、時代というパラメー…

3C無用論

ギリシャに端を発したEU問題、金融支配に反旗を翻すウォール街デモ、イスラム諸国の民主化革命、そして日本の反原発のうねり。 今、世界が動き出した。 デモは世界80カ国以上、1000の都市を上回るらしい。(10月16日朝日新聞朝刊) その勢いは止まり…

韓流ブーム

日本全国の文化祭をK-POPが席巻しているのだろう。 ご多分に漏れず、本校も、少女時代、KARAとK-POP花盛りとなった。 年甲斐もなく、生徒に混じってヒップダンスに興じるおばはんだけは、韓流ならぬ寒流だったが・・・日本と韓国(朝鮮)との間には、過…

言葉を獲得するための迂回

この言葉は自分の言葉ではない。お気づきの方もおられようが、内田樹先生の言葉を、さも自分の言葉であるかのように駆使しているだけです。 もちろん、私というフィルター抜きに文章を書くことはできない。 だから、私は誰からも制約されず、自分の意志で言…

父の不在

「ツリーオブライフ」という映画をみてきました。 舞台は、おそらく1950〜1960年代のアメリカ。 主人公は、父の圧倒的な支配に恐怖と反発を感じる中学生。今から50年ほど前は、アメリカに限らず日本でも圧倒的な存在感を保持していた。 それが、ここ数十年で…

街場の漫画論

別に隠していたわけではありませんが、“NO 漫画、NO LIFE.”が私の信条です。 高校時代から始めた漫画誌の立ち読みは、量的にも、質的にも進化を続けながら、今ではすっかり日課として定着しており、漫画なしには生きてゆけぬほどです。(職場の同僚には、毎…

原子力さん

フクシマを通り過ぎて、盛岡に到着した。 震災後初めて東北の地に足を踏み入れた。 地面は、いまだに断続的に揺れていた。 今も、東北では東日本大震災は終わっていない。 しかし、海岸線から一山越えるともう別世界で、そこは他の地方都市と何ら変わらない…

おすもうさん

はからずして、“おすもうさん”と縁ができた。 教え子の相撲部屋入門が決定したのです。 そこで、おすもうさんの世界をのぞき見た雑感を書き記しておこうと思います。 まずは、彼がスカウトされた理由ですが、ずばり「頭が悪くて、体がデカいから」です。 彼…

母校

約5年ぶりに早稲田に帰った。東京という街は、僕がいた頃に拍車をかけて記号化がすすみ、 記号を身にまとい、記号的な言語が飛び交い、記号が街中に付着していた。 (東京から来た教え子と全く同じ言語運用する25歳の青年がカフェの隣に座って、たいそう驚い…

なぜ共産党は嫌われるのか?

京丹後(京都府北部)の青々とした広大な田園風景の中に、 ちょこんとつつましく看板がたてられいた。 そこには共産党のポスターが貼られていた。 「原発ゼロへ」 とても真っ当な意見だ。朝日新聞も連日同じことを言っている。 思い返せば、共産党はいつも真…

陰陽師

聖武天皇、桓武天皇、平城天皇、醍醐天皇など、怨霊に取り憑かれ、精神に不調をきたした天皇は数知れず。 悔しいが、いくら大きな声で、いくら微細に、いくらおどろおどろしく語ろうが、映像には敵いません。百聞は一見に如かずということで、古代都市民の心…

天岩戸隠れ

先日、毎年開催されているらしい府教委主催の大学入試研修会に初めて参加しました。 補足すると、大学入試研修会とは、府立高校の進路担当者を一同に集め、府内の大学が入試制度の特色や変更点などを一斉講義する催しなのですが、はじまって30分もたたない…

ええ加減のすゝめ

「濡れたタオルを布団の上に置きっぱなしにするなってなんべん言えばわかんの?」 と何度怒鳴られたことだろうか?「先に起きて、ドタバタするやめてってなんべん言えばわかんの?」 と何度不機嫌な寝起きに遭遇したことだろうか?「窓が開いている!この隙…

走れなくなったとき走り続けることができる

僕は、走るときに1つだけ自分に課しているルールがある。 “歩かない”ということだ。 僕は歩くために大会に参加したんじゃない。走るために参加したのだ。 それがルールだ。もし自分が決めたルールを一度でも破ったら、 この先更にたくさんのルールを破ること…

僕が走り続ける理由

あれから、僕は走り続けている。 雨にも負けず、風にも負けずと言ってみたいところだが、 基本的に晴れの日しか走っていない。 それでも走り始めてからかれこれ半年が過ぎたことになる。 その間に、僕は、フルマラソンを経験し、(結局、タイムは5時間でした…

街場の家族論

何度も言っていますが、教育の本義とは、人を成熟に導くことです。 そして当然ながら、成熟するとは、カネを稼ぐということとは違います。 成熟とは、自らの使命を自覚し、弱者をいたわり、人を支え、 社会へのメンバーシップを発揮することです。ところが、…

地震をめぐる歴史談義

訳知り顔で人は、「歴史は繰り返す」と言います。 また、「歴史とは現在と過去との対話である」と言う歴史家もいます。批判は多々あるのは承知ですが、 ここで、真理について議論する気はありません。 歴史を生業にしている者としてみれば、 事実を羅列した…

“学び”をめぐる日本社会の宿痾

東日本大震災が文字通り、京大を初めとした 一連の入試カンニング事件を、あっという間に飲み込んでしまった。 この事件は、“学び”をめぐる日本社会の宿痾を垣間見せる 非常にメタフォリカルかつ徴候的な、見過ごすことの出来ない事件でしたが、 メディアは…

街場のアメリカ論

ここ数ヶ月、かなり集中的に大量の映画をみました。 暇を持てあました大学生ならいざ知らず、土日勤務もザラにある公僕の私が、 まだ3月なのに、年間鑑賞映画本数がすでに50本を超えているとは、明らかに異常です。(例年は年間100本程度、http://www.…

終わりではない、はじまりだ。

警視庁によると、16日現在、死者行方不明者の数は1万1952人にのぼるという。 心よりご冥福をお祈りします。 しかしながら、未曾有の災害といえど、死者の数が1万人強ならば、年間自殺者数が3万人を超えることが常態化していることを、何と表現すれば…

東北地方太平洋沖地震

阪神大震災の教訓は、確実に活きている。 被災者の方々の節度ある振る舞いを見聞きすると、本当に頭が下がる。でも、未曾有の厄災において頼りになるのは、 政府や企業や地方自治体なんかより、 もっと体温の感じられる、ぬくもりのある小集団、 いわゆる小…

『BECK』

学校の階段の壁に、「Don't look back in anger」と鉛筆で落書きされていた。普段なら問答無用で消しゴムのカスにしてしまうところなのだが、この時ばかりは、そんな気になれなかった。いや、そればかりか、その場に釘付けとなり、しばらく呼吸することさえ…

悪魔のいけにえ

なぜ10年間、マラソンから遠ざかっていたのか、 走ることを封印していたのかを、 25km地点を過ぎた頃に思い出した。 10年前のホノルルマラソンを走ったとき、 膝に古傷をつくってしまい、体中が悲鳴をあげ、 挙げ句の果てには、ゴール寸前で、 小学生とデッ…

あきらめないということは、勝つことより難しい。

今日、10年ぶりのフルマラソンに挑戦します。どきどき。目標は4時間台での完走と、給水地点でチョコとバナナをジョイントさせることです。どきどき。

冬のヤワタ

冬が到来した。冬の到来を告げる今にも砕け散ってしまいそうな繊細な旋律をそっと掬い取ると、私のハートビートと混じり合って、涙のシンフォニーが奏でだす。 その旋律は、とても遠くの其方から聞こえてくる。 しかし、実はすぐそばであることはわかってい…