進路部長講話2017 vol2

1学期の始業式で私がどんな〇〇高校生であって欲しいと言ったか覚えていますか。

1年生が始業式にいなかったこともあるので、思い出してもらうために1つの質問を用意しました。
イメージしてみてください。
目の前の机の上に花束が置いてあります。
その花束が自分で花屋で買ったものか、友達からプレゼントされたものか、どちらの方が嬉しいですか。

答えは聞くまでもありませんね。
友達からプレゼントされた花束でしょう。
自分で自分を幸せにするのは難しいけれども、人を幸せにすることは簡単なんです。
自分にいくら花束を与えたところで幸せになることは難しいけれども、人に一輪の花を与えるだけで幸せを感じられる。
そろそろ思い出しましたか。
人を幸せにできる、つまりモテる〇〇高校生であって欲しいと言いました。


現時点でも、礼節を重んじる〇〇高校生は結構モテてています。
就職先の企業や学校からも、多数お褒めの言葉をいただきます。
しかし、〇〇高校生にはもっとモテてほしい。
身の回りを幸せにするだけでなく、もっとたくさんの人に、より大きな幸せを与えられる人に成長してほしいのです。
しかし、残念なことに、それは〇〇高校では叶えらません。
なぜなら、社会でしか実現できないからです。
社会で通じるとは、つまりモテるということなのです。

じゃあ、もっとモテるためにはどうすればいいのか。
めっちゃモテる人を探せばいいのです。
めっちゃモテる人みたいになればいいのです。
では、日本一モテる人とは誰か。
嵐か?大谷翔平か?
いや、もっとモテる人がいます。
坂本龍馬です。
歴史という時間と空間を超え、なおモテ続けるには理由がある。
そこにモテる極意が隠されているのです。


坂本龍馬ですが、困難だらけの人生です。
幼少期は身分が低くイジメられ、江戸に行くとペリーによって大混乱、最後は幕府がなくなってしましました。
しかし、目の前に立ちはだかるように見える壁は人生の扉なのです。
坂本龍馬は、身分が低い者たちで革命を起こし、開国を逆にチャンスととらえ、世界に飛び出しました。
3年生は、今、受験勉強という最大の壁に直面しています。
しかし、それは人生の扉です。
卒業生に受験勉強どうだったと聞くと、ほぼ全員が「受験勉強しんどかったけど、やってよかった」「もう二度とやりたくないけど、やってよかった」と、”やってよかった”と言うのです。
なぜなら、彼らは壁を乗り越えることで、人生を切り開く武器を手に入れたからです。
そして、彼らが壁を恐れることはもうありません。
なぜなら一度乗り越えた壁は、何度でも乗り越えることができるからです。
3年生、しんどいでしょうが、壁に挑戦することをあきらめず、最後まで戦い続けてください。

結果が出る人と出ない人の違いは、才能の差ではありません。
どこに基準を置いて生きるか、意識の差に過ぎません。
坂本龍馬だって初めから偉人だったわけではありません。
小便たれの田舎侍に過ぎない坂本龍馬を偉人たらしめたのは、勝海舟です。
坂本龍馬は、勝海舟によって世界を知り、生きる基準を飛躍的に高めたのです。
私事で恐縮ですが、私は走ることを日課として、数えきれないほどのマラソン大会に出場しています。
そんな私も、はじめて42.195kmを完走したときの感動は今でも忘れません。
しかし、100kmマラソンに挑戦してからは、42.195kmが朝飯前になりました。
42.195kmは通過点に過ぎないからです。
100kmに基準を置いて走ると、42.195kmは通過点なのです。
生きる基準が上がれば、困難など簡単に乗り越えることができるのです。
同様に、薩摩と長州を仲直りさせようとか、明日幕府なくなるかもなんて考えている人に比べたら、どうやったら英単語を覚えれるかとか、入試科目を絞ろうなんて弱気はちっぽけもので、何とかなりそうな気がしませんか。
たとえ100kmマラソンを走らずとも、モテる人を基準にしたら、生きる基準そのものが飛躍的にあがり、自分の才能を信じることができるようになります。

自分で自分を超えることは容易でありません。
だから、仲間がいるのです。
ロールモデルを見つけるのです。
3年生は、仲間とともに励ましあい、高い目標に向かって努力し続けてください。
1・2年生はモテる人を今すぐ探してください。
すぐには見つからないでしょうが、探し続ければ、いつかきっと目の前に現れます。

この夏休みが自分を超える暑い夏となり、〇〇高校生がモテモテになることを期待して進路指導部長の講話とさせていただきます。