進路部長講話2017 vol1

最近〇〇高校生がめちゃめちゃモテてるって知ってますか?

まず、中学生にモテる。
中学生は〇〇高校生に憧れ、多くの生徒が〇〇高校生になりたくて受験してきました。
それが、今日の午後に入学してくる新入生たちです。
地域の人にもモテる。
〇〇高校生の身だしなみや挨拶は地域の人を気持ちを良くさせ、お褒めの言葉をよくいただきます。
進学・就職でもモテる。
廊下に貼ってあるポスターを見た人もいると思いますが、国公立45名、難関大学に多数進学するなど、多くの生徒が希望進路を実現しました。
社会から〇〇高校生は求められています。

このように、〇〇高校生はモテモテです。


実は進路実現において、最も大切なことは、このモテることなのです。

yahoo知恵袋で調べてみましたが、日本一モテる男といえば、福山雅治らしいです。
キャーキャー言われることがモテることのように思われがちですが、モテるとはその人の存在が他者を幸福にすることなのです。
ファンの気持ちになってみてください。
どうでもいい人のために、全国追っかけ、ラジオを聞き、CDを買い、キャーキャーいいますのか。
福山さんのことを考えると幸せだから、そんなことができるのです。

進路を考えるときも、自分が幸せになることではなく、他人をどうやって幸せにするか考えることが大切なのです。
つまり、どうモテるかです

他人のことなんて考える余裕なんてないと思うかもしれませんが、世界一幸せな人は世界一金持ちのビルゲイツでもなく、世界一の権力者(?)であるアメリカ大統領のトランプでもなく、日本一家族が多い(?)ビッグダディでもないのです。
マチウ・リカールというチベット僧です。
彼はなぜ幸せかというと、利他の愛を常に想像し、実践しているからです。
他人が幸せになることで自分が幸せになるのです。
この前、NHKで高校時代の同級生が特集されていました。
高校に入学して私がはじめてしゃべった同級生が田村君でした。
そんな彼は今シリアで難民支援をしています。
自分が生きることで精一杯なのに、とても幸せそうでした。


進路を実現した先輩も「人を育てたい」「地域を守りたい」「人を救いたい」「世界から戦争をなくしたい」といった風に、どうモテたいか熱く語っていました。
誰と、何を、どうやって、なぜ、モテたいのか?
明確にイメージでき、具体的であれば、具体的であるほど、進路実現に近づきます。

ここで、もう1つ大事なことは、TOBEではなくTODOで進路を考えることです。

格闘技の日本チャンピョンにはある共通点があるそうです。
「ベルトをどこにしまったか忘れている」
なぜでしょうか。
世界チャンプを目指している人にとって日本チャンプは通過点にすぎません。
日本でチャンプになりたいではなく、誰よりも強くありたい。
「夢はゴールではなく、通過点にしたときに叶う」のです。

医者になりたい。
教師になりたい。
美容師になりたい。
ではなく、「人を救いたい」「人を育てたい」「人を美しくしたい」で考えるのです。
というのも、この前話をしたとおり、グローバル化やAIによって仕事の在り方は大きく変わります。
既存の職業から選ぶという視点だけで進路を考える時代ではありません。
○○になりたいは、なくなるかもしれませんが、○○をしたいはなくなりません。
たとえなくなってもずらせばいい。
医者がなくなったら、例えば薬をつくればいい。
田村君のように難民支援をしてもいい。
美容師がなくなったら、例えば服をつくればいい。
人を美しくする方法は他にもたくさんある。

君たちの可能性は無限にある。
それが君たち自身の無知によって、閉ざされている。
〇〇高校生がモテて、私はすごく嬉しい。
でも、唯一の不満はそこです。
もっと社会のことを知ろう。
もっと自分のことを知ろう。
現実から目をそらずに、真正面から生き方・幸せについて考えて、可能性の扉を開いてください。
そのためには、たくさんの知識が必要です。
そのためには、たくさんの自分のことを知っている仲間が必要です。
世界を見つめ、多くの人とともに描いた大きなモテる夢は、きっと進路実現を通過点にしてしまうでしょう。

〇〇高校生がさらにモテることを期待して進路指導部長の講話とさせていただきます。